「糖度が○度以上のフルーツのみお届けします。」
「糖度計で計ったら○度ありました。もう十分に甘みがのっています。」
このようなセリフを皆さん聞いたことあると思います。
今回は、これについて詳しく説明しましょう。
「糖度」とは、「手持ち式屈折糖度計示度」の略です。
英語では "Brix_scale(ブリックス計)" と呼ばれ、測定値の名称は "brix"。
単位は無名数(単位を付けない)または「度(°)」 です。
赤外線センサー式の糖度測定器も、可視光線の代わりに赤外線という透過力の優れた光を使う事で、
果汁を取り出さない非破壊検査を可能にしたもので、測定の原理に大きな違いはありません。
可視光線を使った糖度計と同じ値がでるように補正されています。
この器械で測定した値が示すものは、その濃度のショ糖溶液と同じ屈折率を持っている事だけを示します。
つまり、「もしも、それが砂糖水なら、濃度は○○%です」というだけで、砂糖以外のものが混じっていれば
砂糖だけの濃度を知ることは出来ません。
もっと簡単に説明しましょう。
この糖度計、砂糖水も食塩水も同じ濃度なら、同じ数値になります。
塩なのに甘いということになります。
しかもその数値、酸味成分のクエン酸や酒石酸・リンゴ酸などが含まれているのです。
酸味の強いレモン、糖度計で計るとイチゴとほぼ同じ数値のようです。
さらに、上に記した以外にも糖度として計上される成分がありますが、これ以上は専門分野ですので
ここでは説明いたしません。
糖度計の値からわかること
「それほど甘くないのに、意外と糖度が高い」
「糖度が高いのに甘くない」
この理由の多くは、
早採りと多肥のせい。
「7日前に測ったら16%もあった。
あの時よりも甘くなったので、今なら20%くらいあるはずだ」
収穫適期になると酸味が減ったせいで甘味を強く感じます。
有機酸に反応していた分が減るので、糖度は下がります。
これが、糖度計の真実です。
糖度計とは、本来、農家の栽培指針に使うもの。
糖度と糖分は違うもの。
とても重要なことです。
皆さまに、ホントに美味しいものを知ってほしい。
農園はこすけは、このような理由から、糖度計の数値ではなく
食べて納得の甘みを確認後、皆さまにお届けいたします。
何個ものパインを糖度計で測ってみました。
2019年のピーチパインは、3月21日より熟し始めました、
これほど早く熟した年は過去ありません。
暖冬だったため早く熟し始めたようです。
そのため、長期間の計測をすることができました。
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